やさしさに包まれたまち滝沢

令和6年1月1日~市制施行10周年

 

 

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チャグチャグ馬コとは?

チャグチャグ馬コって何?

 

馬コの行進毎年6月に行われる「蒼前様」を信仰とするお祭で、100頭ほどの馬が、滝沢市の蒼前神社から盛岡市の八幡宮まで14キロの道のりを行進するお祭です。馬のあでやかな飾り付けとたくさんの鈴が特徴で、歩くたびにチャグチャグと鳴る鈴の音が名称の由来といわれています。

馬の飾りは、大名行列に使われた「小荷駄装束」に端を発するといわれ、色とりどりの装束に身を包んだ馬が行進する様子は圧巻です。また、そのように馬を飾り付けるのは愛馬精神のあらわれともいえるでしょう。

もともと旧暦の5月5日に行われていましたが、農繁期と重なるため昭和33年から新暦の6月15日とされました。平成13年から、6月の第2土曜日に開催されます。また、昭和53年には文化庁から「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択され、平成8年には、馬の鈴の音が環境省の「残したい“日本の音風景100選”」に選定されています。

チャグチャグ馬コ行進行事

毎年6月第2土曜日

  • 午前9時30分:滝沢市鬼越蒼前神社出発
  • 午後1時45分:盛岡市八幡宮到着(予定)

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チャグチャグ馬コはめぐる季節の象徴

農事暦のハレの日

岩手県は遠く奈良時代から馬産地として有名でした。平安時代中期頃成立した『類聚三代格』には、弘仁6年(西暦815年)3月20日、時の中納言右近衛大将巨勢野足の奏上文として「軍団の用は馬より先なるはなし。面して権貴の使、富豪の民、互に相往来して搜求絶ゆるなし。遂に則ち煩を市民に託し夷?(大和朝廷の制圧圏外の人々のことで、ここでは東北の蝦夷を指す)を攻略するというように解釈されています。

曲がり家と馬コこのように、はじめは軍馬として、やがて農耕馬や物資運搬の駄賃付けとして人々と深いつながりを持つようになりますが、人馬が同一家屋に住む南部曲り家でも知られるように、何といっても農業との縁がもっとも深く、チャグチャグ馬コの祭は、農民による馬体安全祈願の蒼前詣が起源といわれています。

「蒼前」とは、諸説ありますが、俗に遠い昔、東北地方に住んでいた病馬の治療や農耕技術の巧みな馬匹育成者の名前といわれており、鬼越の蒼前神社には農業の神・馬の守り神として男子騎馬像の蒼前様が祀られています。

蒼前神社の縁日は旧暦の端午の節句になっています。ちょうどこの時期は当時、水田の代かきの最盛期に当り、田打ちに続く代かきの重労働で馬がへとへとに疲れるころであり、馬を連れて蒼前神社で無病息災を祈るとともに、人馬そろって「さなぶり」を楽しむ風習が生まれました。さなぶりは早上(さのぼり)のことで、早(さ)は稲のことですから田植えがすんだ祝いを意味し、やがて農作業の骨休みをかねた祝宴全般を指すようになりました。

今でこそ、新暦の6月15日(平成13年から6月の第2土曜日)、初夏を彩る風物詩として親しまれているチャグチャグ馬コですが、このように、もともとは農民の祭典であり、山肌に残雪が描く模様(雪形)によって田植えや種まき時期を決めたことと同じように、いわばクロップ・カレンダー(農事暦)の中のハレの日、四季のめぐりの象徴ともいうべき祭りなのです。

馬コの鈴の音が「日本の音風景100選」に

蒼前詣が浸透して近郊からたくさんの馬が集まるようになり、中には馬具などに趣向を凝らす飼い主も出てきました。やがて寛政の頃には南部家から譲り受けた「小荷駄装束」(小荷駄とは参勤交代で江戸へ上がる大名が行列の後尾に従えていった輸送馬隊のこと。装束は軍人駄馬具だった)を着けて参加する馬も現れ、大流行しました。これが現在のチャグチャグ馬コ装束の原型といわれています。

その後、蒼前詣での帰りに盛岡の八幡宮へ詣でるようになったのが昭和5年から。26年にはチャグチャグ馬コ保存会が結成され、さらに39年にはチャグチャグ馬コ振興協賛会が発足するなどして、伝統行事として保存されるとともに観光業時事として全国的に知られるようになり、53年には文化庁から「記録作成等の措置を構ずべき無形の民俗文化財」に選択されました。

さて、「チャグチャグ」の語源ですが、これは装束につけられた鈴の音の擬音です。さらに首にはドーナツ型の鳴り輪が下げられますが、これはオオカミよけの名残であり、広い場所であれば4キロメートル四方に鳴り響くといわれています。駆けで馬を追うと「チャグチャグローンローン」と得もいわれぬ音色の冴えを聞かせてくれるそうですが、この鈴の音が平成8年、環境省の「残したい”日本の音風景100選”」に選定されるという栄誉に浴しました。

鬼越蒼前神社

蒼前神社でお参り岩手県は、古くから馬産地として知られています。江戸時代以前は、主として軍馬や騎馬として使われていましたが、江戸時代以降、農耕用として農民が家族同様の愛情を注いで飼うようになり、人と馬がひとつ屋根の下で暮らす南部曲り家が造られました。こうした愛馬精神から自然に生まれたのが馬の神をまつる「駒形(蒼前)神社」です。

かつて蒼前神社の縁日は、端午の節句(旧暦5月5日)に開かれていました。この時期は田植え前の重労働が続くので、この日だけは仕事を休み、神社の境内で1日を過ごすという風習が生まれました。

時代とともに旧暦5月5日が田植えの最盛期とかち合うようになり、昭和33年からは新暦6月15日に変更されました。多くの方々に見てもらえるようにと平成13年から6月の第2土曜日に開催日を変更いたしました。加えて、昭和53年には、文化庁から「記録作成等の措置を構ずべき無形の民俗文化財」に選択されています。

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