岩手県指定無形民俗文化財・篠木神楽
篠木神楽
篠木神楽は、篠木にある征夷大将軍坂上田村麻呂をまつる田村神社の奉納神楽です。
同神社にある古文書によると、起源は安永二年(1773年)同神社神主斎藤淡路守が、斎藤家代々に伝わる秘流を伝えたのが始まりといわれています。
当時は山岳信仰が盛んで、岩手山などの山状修験者が、登山前に心身を清めるために舞っていたとみられています。
他の神楽は年代が進むにつれて、舞型も変化してきましたが、かつて県文化財専門委員をつとめた森口多里氏の考証の結果「原形をそのまま伝えており、県内でも珍しく、文化財的価値がある。」と太鼓判が押されています。
また同氏は、「弐六番の内、鳥舞、八幡舞、山神舞をミカグラと称し、この三番を見ただけでの印象では、県内の山伏神楽とは舞型を異にしているところがあって保存に値する。」と述べています。
保存団体
篠木神楽保存会(篠木地区)
指定年月日
平成23年5月10日
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