小岩井地域ビジョン
※ご注意:この地域ビジョンは、平成17年度作成当時のものです。
目指す地域の姿
水よく、風よく、情けよく、牧歌的情緒の残る新しいまち小岩井
小岩井地域の現況課題
本地域は、岩手山の眺望など周辺の自然環境が素晴らしく、四季を通じて地域住民の心を和ませています。本地域は、明治期に民間による小岩井農場が開設されると同時に開田が進み、現在でも牧歌的な田園地帯が残る地域です。また、大正期には小岩井駅が開設され、これまで地域の発展に大きく貢献し、岩手山麓を訪れた賢治が降り立った駅舎として当時の面影を保っています。
近年、小岩井駅周辺を中心に民間の宅地造成が行われ、地域内人口が増加するとともに、駅南には盛岡西リサーチパークが整備されるなど地域開発が進んでいます。
このような農地と住宅の混在が進む一方、道路や下水道の社会基盤の整備や商店、銀行、診療所等の生活利便施設の立地が立ち遅れている状況であり、また新たに地域へ移入する人も多いことから一層の地域住民の交流を推進し、地域コミュニティの醸成が必要となっています。
今後は、住民間の連帯を深め、地域の利便性を確保するとともに、自然景観や歴史的な財産などの地域資源を活用したまちづくりが求められます。
基本方針1
地域住民の交流を図りながら、暮らしやすい活気あるコミュニティをつくろう
土地利用の方向
既存住宅地と新たな住宅地のつながりを保ちながら、下水道等の都市基盤の整備を推進し、良好な住環境の形成を図ります。
1 地域の難視聴地域の解消を図ります。
【住民協働の視点】(住民主導)
-
(住民が行うこと)
○地域にあるCATV網などを活用し、電波障害の解消に努めます。 -
(村が行うこと)
○地上波デジタル放送に対応しながら難視聴地域の解消に努めます。
2 学童が放課後安心して過ごせる児童館機能、高齢者が気軽に憩える生きがい対策機能を有する施設を確保していきます。
【住民協働の視点】(双方協力)
-
(住民が行うこと)
○放課後児童クラブ、いきいきクラブなどを組織し、お互い協力して活動できる施設を確保し、また核となる指導者やボランティアを確保しながら活動施設を運営します。 -
(村が行うこと)
○放課後児童クラブ、いきいきクラブの活動の場として、学校施設や既存施設の利用を検討し、施設確保やクラブの運営、またいきいきサロンの立上げを支援します。
3 参加しやすい行事や気軽に集える場を設けて、住民の自治意識を高め、地域環境美化、地域防災等さまざまな地域活動への積極的な参加を図ります。また、活動拠点となる地区集会所(駅南地区)を新設します。
【住民協働の視点】(住民主体)
-
(住民が行うこと)
○自治会は、地域住民の活動の参加を促進するため、地域行事の日程などの周知や地域活動の情報誌を発行します。
○地域で、集会施設の規模、機能などの企画立案から地元負担金徴収、施設建設、管理運営まで一貫して実施します。 -
(村が行うこと)
○地域が行う地域整備、地域活動などを支援します。
○集会施設の建設に助成し、また法手続きなどの事務的な支援を行います。
4 市民農園や地元農産物の直売など通じて、日常の住民同士の交流を進めます。
【住民協働の視点】(住民主体)
-
(住民が行うこと)
○農業者や消費者などで推進組織を設置し、農園提供者、農作業指導者などの登録制度を確立し、地域住民、都市住民へ情報提供を行いながら交流を推進します。
○地域の農業生産者間で直売する組織を設置し、直売方法、場所等を話し合い、農産物直売所を設置します。 -
(村が行うこと)
○農業者へ市民農園の設置のきっかけづくり、農園整備に係る法手続きなどについて支援します。
○農産物直売所に関し、消費者への周知、販売者への情報提供を行います。
5 永年に亘る地域住民の願いである「小学校新設」の実現に向けて努力します。
【住民協働の視点】(双方協力)
-
(住民が行うこと)
○学校建設ができる環境(立地・人数・意識)について調査研究を進めます。 -
(村が行うこと)
○学校設置については、教育効果の面からも適正規模があることから、今後とも児童数の推移を注視してまいります。
基本方針2
岩手山と秋田駒ケ岳の山並みを背景にした地域の景観づくりと、うるおいある住環境づくりを進めよう
土地利用の方向
地域内のまとまった農地については、営農環境の維持と岩手山につながる田園風景を守るため、その保全を図ります。
1 地域内の円滑な交通と歩行者の安全を図るため、村道第4風林線の拡幅整備や国道46号から本地域への道路整備を進めるとともに地域内の生活道路の拡幅や側溝改修を推進します。
【住民協働の視点】(行政主導)
-
(住民が行うこと)
○生活道路の拡幅や側溝改修について、村と協力しながら、地域が主体的に取り組み、また清掃、草取りなどの沿道、側溝の管理を行います。 -
(村が行うこと)
○村道の整備手法を検討し、拡幅整備に努め、また国道46号からの進入道路の整備を県に要望します。
2 小岩井駅前の道路は交通量も多く、通学児童の横断が危険であることから、交通安全指導などを進めます。
【住民協働の視点】(双方協力)
-
(住民が行うこと)
○地域で、児童生徒の通学時に交通安全指導を行います。 -
(村が行うこと)
○子供会、老人クラブなどを通じて、交通弱者に対する交通安全教育を実施します。
3 大清水の保全や風林稲荷神社、保育所周辺で公園整備を進めるなど地域内の水や緑を活かしながら、身近なうるおいある住環境を保全、創出していきます。
【住民協働の視点】(住民主導)
-
(住民が行うこと)
○地域で地域住民に対して大清水の保全の啓発活動を行います。
○地域で住民の公園に対する意向を把握しながら、地域住民の参画の下に公園施設を整備し、日常的な公園の管理を行います。 -
(村が行うこと)
○大清水の保全について、法的に地域指定が可能かを検討します。
○村は公園施設整備に対して支援し、また安全面など地域で困難である施設点検、管理を行います。
4 岩手山の眺望景観の保全を図ります。また、その景観を活かしていくため、地域の建築物のデザイン、敷地の植栽や道路沿い緑化などの「景観づくりのルール」をつくり、地域全体で守っていきます。また、岩手山への眺望景観の保全を図ります。
【住民協働の視点】(住民主体)
-
(住民が行うこと)
○地域で地域景観の重要性を理解し合い、景観形成の目的、方法、場所を話し合い、住民間でルールをつくり、地域内事業所などにも協力を得て実践します。 -
(村が行うこと)
○地域住民に対して地域景観の形成の啓発や景観形成の制度などの周知を図ります。
5 快適な生活環境の確保と地域の環境保全のために、家庭や事業所等からの雑排水の適正な処理を進めるとともに、下水道整備を促進します。
【住民協働の視点】(行政主導)
-
(住民が行うこと)
○地域で環境の保全の観点から適切な生活排水処理を周知し、河川、側溝などへ生活雑排水の直接放流を防止します。
○下水道の整備のために地域住民で都市計画区域に含めることについて、地域で十分に話し合い、住民の総意をつくります。 -
(村が行うこと)
○合併浄化槽の設置の啓発や助成制度を充実し、放流先の確保に努め、また公共下水道区域として、公共下水道事業の着手に努めていきます。
6 越前堰沿いや集落中心部から小岩井農場方面への宮沢賢治の通った道、篠木坂等に、地域の自然とふれあいながら風景をゆっくり楽しめる遊歩道を、案内板を付けるなどして整備していきます。
【住民協働の視点】(住民主導)
-
(住民が行うこと)
○地域で、遊歩道のルート、休憩所や案内板デザインなどを企画立案し、地域住民の参画を得て、遊歩道、休憩所、案内板などを整備し、管理します。 -
(村が行うこと)
○関連する施設の整備に対して支援し、安全上の措置、管理を行います。
基本方針3
事業所業務支援団地「盛岡西リサーチパーク」と「小岩井農場」への玄関口小岩井駅を活かして、地域の利便性を確保したまちづくりを図ろう
土地利用の方向
盛岡西リサーチパークや農工団地を中心として、豊かな景観と調和する新産業ゾーンとして整備を進めます。
1 小岩井駅前広場を整備し、宮沢賢治も降りたった小岩井駅を観光の玄関口として、また地域の交通拠点として活用していきます。
【住民協働の視点】(行政主導)
-
(住民が行うこと)
○地域住民でどのような広場とするか検討し、小岩井駅前広場の企画立案に参画します。 -
(村が行うこと)
○小岩井駅前広場について、JR、地権者等の協力を得ながら、整備を促進します。
2 関係機関や誘致企業に働きかけるなどして、地域内に立地している盛岡西リサーチパークや農工団地における住民の就業の場の確保を進めます。
【住民協働の視点】(行政主体)
-
(住民が行うこと)
○地域住民や立地企業は、相互に理解する機会を創出し、雇用又は就業などについての情報交換を行います。 -
(村が行うこと)
○企業情報を収集し、盛岡西リサーチパークへの企業誘致を推進します。
(このページの内容のお問い合わせ先)
滝沢市役所
市民環境部
019-656-6506 |