大釜地域ビジョン
※ご注意:この地域ビジョンは、平成17年度作成当時のものです。
目指す地域の姿
みんなで創るふれあいと活気あるまち大釜
地域の現況課題
本地域は、前九年の役で源義家が巨大な釜で兵馬に給仕したことから大釜と呼ばれ、現在も八幡神社、八幡館山などにその名が残っています。地域内には雫石川が流れ、江戸時代前期に越前堰が完成しその後に開田が進み、近年まで水田を中心とする農村地帯として発展してきています。
昭和30年代に国道46号が開通、昭和40年代に田沢湖線が全線開通、そして昭和50年代に東北自動車道(盛岡I.C)が開通し、広域交通網の発達とともに都市化が進展し、昭和60年代に大釜駅を中心とする土地区画整理事業より住宅団地が整備され、また国道46号沿線にロードサイド型商業が発達し、さらに岩手看護短期大学、(株)ミクニ盛岡事業所大釜工場などが立地しています。
今後とも、本地域は農地活用と都市活用の明確な土地利用を推進し、住宅地や事業所用地を確保する必要があります。また、地域まちづくりとしては、地域内の山林、川や名所、旧跡を活かし、新旧住民が交流し、憩える場を整備するとともに、都市化に対応した、防犯・交通安全対策、生活排水処理対策などが求められています。
基本方針1
市街地を拡大し、ゆとりある住宅地とにぎわいある空間を形成しよう
土地利用の方向
にぎわいのあるまちづくりを進め、定住人口を増やすため、現市街地の西側に新しい市街地を計画的に形成し、ゆとりある住宅地、商業・工業・流通等の事業所用地を確保します。
地域活性化の方向
大釜駅を中心とした暮らしの利便性向上のために、駅付近の商店、郵便局、銀行などの生活関連施設の充実に努めます。
1 通勤通学や高齢者の移動を容易にするため、市街地や主要な公共施設等と結ぶバス路線のルート確保と増便を進めます。
【住民協働の視点】(双方協力)
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(住民が行うこと)
○地域で、地域住民のバス利用需要やバス交通ニーズを調査するとともに、バス交通の重要性、新たなバスルートの利用の啓発活動を行います。 -
(村が行うこと)
○採算性を考慮したバス運行手段を検討し、バス事業者へ路線開設の要望を行います。
2 地域の消防、防犯機能を高めるため、地域住民意識の高揚や市街地に街灯の整備を進めるとともに、中学校への通学路に防犯灯の設置を進めます。また地域に消火栓、防火水槽などを設置し、未整備地区を解消します。
【住民協働の視点】(双方協力)
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(住民が行うこと)
○地域住民は、青少年非行、不審行為を警察に通報するとともに、外出時に隣近所への声かけ運動や一世帯一灯運動を実践します。
○地域で犯罪防止ために見回りボランティア、災害防止のために自主防災組織を設置します。また、防犯灯の管理を行います。 -
(村が行うこと)
○防犯灯、消火栓、防火水槽を地域の必要とする箇所に計画的に設置します。
基本方針2
豊かな田園都市として、子どもやお年寄りが暮らしやすく、みどりや花のある住環境をつくろう
土地利用の方向
岩手山を背景にした美しい田園風景を守り、良好な営農環境を維持するため、まとまった生産性の高い農地を保全していきます。
1 地域の丘陵部の山林と谷戸については、その保全と活用を図ります。八幡館山付近は身近な里山を散策等できる場とし活用します。
【住民協働の視点】(双方協力)
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(住民が行うこと)
○地域で地域山林、谷戸などの保全と活用を話し合い、地域全体で合意します。
○地域に実行組織を設置し、八幡館山付近に散策道、案内板などを整備し、施設管理を行います。 -
(村が行うこと)
○関連する施設の整備に対して支援し、安全上の措置、管理を行います。
2 子どもや高齢者を含めた歩行者の安全を確保するため、大型車両の通行の多い滝太橋の改修を促進し、危険防止に努めるとともに、通学路等への歩道設置、標識やカーブミラー、ガードレールなどの道路沿線環境の改善を促進します。
【住民協働の視点】(双方協力)
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(住民が行うこと)
○地域で児童生徒の通学時に交通安全指導を行うとともに、交通安全上の危険区域を把握し、道路管理者に情報を提供します。 -
(村が行うこと)
○子供会、老人クラブなどを通じて、交通弱者に対する交通安全教育を実施します。
○危険区域を調査し、道路管理者、公安委員会に対して交通安全施設、道路標識の設置を、また県に滝太橋の交通安全上の危険性の認識を促し、その改修を要望します。
3 子どもの遊び場、スポーツの場などの公園整備を進めるともに、土地区画整理事業区域内の公園については、住民参加の下に地域住民に愛され活用されるように整備を図ります。
【住民協働の視点】(住民主導)
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(住民が行うこと)
○地域でどのような公園とするか、地域住民の意向を把握しながら、地域住民の参画の下に公園施設を整備し、また日常的な公園の管理を行います。 -
(村が行うこと)
○公園施設整備に対して支援し、また安全面など地域で困難である施設点検、管理を行います。
4 岩手山の眺めの良いまちにするため、地域内の優れた岩手山方向への展望景観の維持を図ります。
【住民協働の視点】(住民主導)
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(住民が行うこと)
○自治会、地域内企業等で景観形成を推進する組織を設置し、実践活動を行います。 -
(村が行うこと)
○地域住民に対して地域景観の形成の啓発や景観形成の制度などの周知を図ります。
5 歩道、店舗、駅、公共の場でのユニバーサルデザインを進め、車椅子での外出、買い物なども無理なくできるようにしていきます。
【住民協働の視点】(行政主導)
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(住民が行うこと)
○地域でユニバーサルデザインについて、まちの既存施設の調査を行うとともに、民間事業者に対して意識啓発を実施します。 -
(村が行うこと)
○道路、建築物などのすべての公共施設は、ユニバーサルデザインに対応し整備します。
基本方針3
雫石川や地域内の用水・川を地域住民が利用し、水辺と暮らしが豊かな関係を持つ地域にしよう
1 快適な生活環境の確保と地域の環境保全のために、家庭や事業所等からの雑排水の適正な処理と、放流先排水路の確保を進めます。
【住民協働の視点】(行政主導)
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(住民が行うこと)
○住民個人や事業主は、公共下水道への加入、また合併浄化槽の設置に努めます。 -
(村が行うこと)
○合併浄化槽の設置の啓発や助成制度を充実し、放流先の確保に努めます。
2 うるおいある住環境をつくるために、住宅地や道沿い、公園などに緑や花を増やすとともに、清掃など適正な維持管理に努めます。また、仁沢瀬川など地域内の河川や水路には、桜の植栽や小さな公園化など行い親水性を持たせ、せせらぎのあるまちづくりを進めます。
【住民協働の視点】(住民主体)
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(住民が行うこと)
○地域は、沿道、公園、河川などで花木の植栽、清掃、草取りなどの管理を行います。 -
(村が行うこと)
○河川などの水辺空間の活用に対して、管理者との調整や法手続きなどについて助言、指導を行います。
3 大釜の川、水田、畑、用水路、庭の緑、谷戸と里山といった多様な地域の生態系の回復を図り、子どもが自然とふれあえるようにしていきます。八幡館山、日向一里塚などの地域の歴史的な史跡は保全を図り、次世代へ伝えていきます。
【住民協働の視点】(住民主導)
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(住民が行うこと)
○地域で、地域内の優れた自然や史跡の重要性について地域住民の意識啓発を図り、またふれあいの場として整備、管理します。 -
(村が行うこと)
○史跡の周辺整備、管理について支援します。
基本方針4
地域住民の輪を大切に、自立した地域コミュニティを形成していこう
1 地域活動の拠点施設として、各地域の地区集会所の整備に努めます。
【住民協働の視点】(住民主導)
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(住民が行うこと)
○地域で、集会施設の規模、機能などの企画立案から地元負担金徴収、施設建設、管理運営まで一貫して実施します。 -
(村が行うこと)
○集会施設の建設に助成し、また法手続きなどの事務的な支援を行います。
2 既存住民と新たな住民との融和を図りながら、新たな住民の地域活動への参加を促し、自立したまちづくりを進めます。
【住民協働の視点】(住民主体)
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(住民が行うこと)
○地域で、新たな住民を含めた地域の連帯意識を芽生えさせる活動を行うとともに、多くの地域住民の参画の下に地域環境の整備を実践します。 -
(村が行うこと)
○地域が行う地域整備、地域活動などを支援します。
3 ごみ出しのルール、ペットマナー等について、住民一人ひとりが守るように、広報や勉強会など啓発を図るとともに、ゴミ集積所の十分な確保を進めます。
【住民協働の視点】(住民主導)
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(住民が行うこと)
○地域で適正なごみの出し方の呼びかけを行い、またごみ集積所を設置し、衛生的に管理します。
○ごみ出しルール、ペットマナー等について、家庭内で共通理解を持つようにします。 -
(村が行うこと)
○ごみ出しルール、ペットマナー等について、広報やホームページなどで周知、啓発を行います。
○開発団地等の新たなごみ集積所の指導を行います。
(このページの内容のお問い合わせ先)
滝沢市役所
市民環境部
019-656-6506 |