○塩分摂取の現状○

　今回の健康マガジンは、広報たきざわ７月号の「健康だより」で紹介しました「高血圧」について、高血圧を引き起こす要因の一つとなる「塩分摂取」に関する情報をお伝えします。皆さんは、「１日当たりの適正な塩分摂取量」をご存知でしょうか？厚生労働省が示す１日の食塩摂取目標量は、男性７．５ｇ未満、女性６．５ｇ未満になっています。　

しかし、岩手県民の男女別１日当たりの塩分摂取量を見ると、下記のグラフのとおり男性・女性ともに１日の目標塩分摂取量を大きく上回っています。

みなさんも弁当などを購入する際には栄養成分表示の食塩相当量を確認するなど１日の食塩摂取目標量を意識した生活を心掛けましょう。

○塩分過剰摂取がいけない理由○

皆さんは、なぜ塩分の過剰摂取を控えなければいけないのかご存知でしょうか。今回はそのメカニズムをお伝えします。

塩分を過剰摂取すると、①血液中にナトリウムが取り込まれます。②体内ではナトリウム濃度を一定に保とうと血管中に水分が取り込まれて血液量が増えることにより、③血管壁に高い圧力がかかり高血圧となります。④高血圧の状態が続くと血管壁が脆くなり出血したり、血管が硬くなって詰まるなどして脳卒中などを引き起こします。

高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれ、自覚症状がないまま血管をいため、心疾患や脳卒中などの発症リスクを高めます。汁麺は控える麺類の汁は残すなど減塩を意識した生活を心掛けましょう。