やさしさに包まれたまち滝沢

令和6年1月1日~市制施行10周年

 

 

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滝沢市指定史跡 鹿角街道・菊塚一里塚

 

  鹿角街道は城下盛岡から鹿角へ通じる領内の脇街道で、その先は津軽に通じることから明治以降は津軽街道ともいわれ、現在は国道282号線となっている。

  金や銅などの鉱山地帯として重要な鹿角との街道の整備は、宮古街道や雫石街道など他の脇街道と同じく寛永年間(1624~44)に行われたものと考えられ、承応2年(1653)にはその破損状況調査が行われている。

  鹿角街道は盛岡夕顔瀬橋を渡った橋の西詰で雫石街道から分岐して、ここではじめて「鹿角街道」となるものであるが、領内脇街道の里程の目標は城下鍛冶丁(現盛岡市紺屋町)所在の一里塚と定められており、鹿角街道の一里塚も元標からの里程で設置されている。奥州街道本道の36町(約4km)一里制に対して、領内街道は42町(約4.6km)一里制であった。

鹿角街道最初の一里塚は盛岡市上堂4丁目の「塚ノ根一里塚」で現在は全く消滅している。二番目は巣子の入口で盛岡市鍋屋敷地内の農林水産省林業試験場内に西側一基のみ遺存している。
鹿角街道は分レから現国道をはさんで西に東に若干蛇行しつつ一本木野の原野を北上し、大更松川を経て最初の宿場田頭に至るが、その間滝沢村地内には3つの一里塚があった。

「菊塚一里塚」は3番目の一里塚で、分レから北上し現国道からかなり西側に入り込んだ岩手種畜牧場構内にある。道筋は農地となって全く痕跡もないが塚部分のみ林となって遺存している。一基のみであるが塚径約6m、高さ1.5mでほぼ原型を保っている。築造は街道の整備が行われた江戸前期の寛永年間と考えられ、市内に残る鹿角街道の一里塚のうち唯一明確な一里塚として貴重である。
市内にはこのほか、一本木地内に「表平塚一里塚」(留ヶ森)と細越地内に「細越塚一里塚」(大森平)があるが、形状が著しく損ねられあるいは付近が道路工事で変貌するなどしていて明確ではない。

一里塚の写真

一里塚の写真

一里塚の写真



  • 所在地
    滝沢市巣子地内
  • 所有者
    独立行政法人
    家畜改良センター岩手牧場
  • 指定年月日
    昭和56年5月28日

 


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