教育振興運動・地域学校協働活動(コミュニティ・スクール)
はじめに~岩手県教育振興運動とは
岩手県教育振興運動は、子どもと家庭、学校、地域、行政の5者が連携・協働して地域の教育課題の解決に取り組む岩手県独自の教育運動です。
昭和40年に県内各地で地域をあげて学力向上のための取り組み(読書運動など)を行ったのが始まりで、以来、岩手県の教育水準向上や子どもの健全育成、家庭教育力や地域力向上など、教育環境の充実に大きな役割を果たしております。
令和2年度からは、『岩手県「地域学校協働活動・教育振興運動」推進5か年プラン(R2~R6)」に基づいた同運動を展開しています。
※「岩手県教育振興運動の概要」 と「5か年プラン(R2~R6)」、「今こそ!みんなで教振!」 、「令和5年度教育振興運動・地域学校協働活動推進方針」をそれぞれ見ることができます。
※詳しいことは、岩手県生涯学習情報システムまなびねっといわて「いわてが誇る教育振興運動!」で見ることができます。(市以外のホームページにつながります)
教育課題の解決を目指して~学びフェスタがビッグルーフ滝沢で
令和4年度たきざわ学びフェスタが11月26日、ビッグルーフ滝沢で行われ約180人の皆さんが集いました。同フェスタは児童・生徒発表(民謡、読書感想文、英語暗唱、わたしの主張)や学校教育振興協議会発表(地域学校協働活動)、大学生の発表(若者活躍を通じた地域活性化)などが行われ来場者から大きな拍手が送られました。
コミュニティ・スクールの本格的スタート~教育振興運動推進協議会総会・研修会
滝沢市教育振興運動推進協議会(牛抱政行会長)の令和4年度総会・研修会が7月2日、滝沢中央小学校で行われ約130人が参加しました。
研修会では、岩手県教育委員会事務局生涯学習文化財課の久慈 孝(くじ たかし)総括課長を講師に迎え、「コミュニティ・スクールの本格的なスタートについて」と題して講演が行われました。
久慈さんは、「国が示すコミュニティ・スクール導入方針を受けて、滝沢市は全小中学校に学校の応援団として学校教育振興協議会を平成30年度に設置。従来の教育振興運動を基盤としたコミュニティ・スクール活動を本年度から本格的にスタートしています。学校と地域の皆さんのより適切で効果的な連携・協働で未来を担う子どもたちを育んでいただければ」と話していました。
滝沢市教育振興運動~本格的なコミュニティ・スクールのスタートについて
本格的なコミュニティ・スクールのスタートについて
中央教育審議会による答申(平成27年12月21日)「新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について」に基づき、文部科学省は地域学校協働活動を推進しました。滝沢市では、これを受け、平成30年度より「学校の応援団」として「市学校教育振興協議会」を設置し、市教育振興運動と連携・融合して地域学校協働活動を展開してきました。これは国が提唱するコミュニティ・スクールと同様の取り組みと捉えています。
文部科学省が示すコミュニテイ・スクール導入方針に向けて、本市においても令和4年度よりこれまでの学校教育振興協議会に新たに規約制定や予算措置などを行い、本格的にコミュニティ・スクールをスタートして参ります。
▲地域の教育課題の解決を目指した「人・つながり・地域づくり」の推進を目指した活動を展開します(写真はイメージ写真です)
滝沢市教育振興運動の展開
岩手県教育振興運動は、昭和40年に提唱された県独自の教育運動で本年57周年を迎えます。滝沢市教育振興運動は、県方針により教育委員会が主管した時期を経て、市教育振興運動推進協議会が昭和57年に発足。当初、実践区は各自治会単位で設置され、平成4年度には小学校区単位、平成18年度には中学校区単位に新設。平成30年度より全小中学校に学校教育振興協議会を設置して教育振興運動と連携・協働した地域学校協働活動を展開。令和4年度からは教育振興運動を基盤とした学校教育振興協議会による本格的なコミュニティ・スクール活動をスタートしています。
滝沢市における地域課題や教育課題
私たちを取り巻く現代社会は、急激な社会環境の変化に伴い地域課題の複雑化・多様化が進んでいます。近年、家庭教育力の低下や子育てへの不安を抱える保護者の増加、情報端末の高機能化による違法・有害情報への接触など新たな課題への対応も迫られてきています。
そのような中で、夢と志を持ち、課題解決に挑戦する人づくりや学校と地域の連携・協働を通じた新しい時代の教育や地方創生の実現が全国的にも期待されています。さらに、子どもの学習意欲や学力・体力の低下、健全育成の推進、健康安全の充実、復興教育・防災教育の推進など生涯にわたって学びを推進していくことは、本市も同様と考えます。
そして、滝沢市の次代を担う多くの子どもたちは、仲間や地域への優しさ・思いやりの心と地域貢献意欲も十分に持っています。また、子どもたちを見守る地域社会も、連携・協働しながら温かく支えています。
このような状況を踏まえ、子どもと家庭、学校、地域、市行政の5者が連携・協働した教育振興運動を展開し、「明るくかしこくたくましい子どもの育成」を目指します。
「学びにより充実した人生を送ることができるまちたきざわ」を目指して~滝沢市の挑戦
平成26年1月1日、「住民自治日本一」を目指して滝沢市が誕生しました。「住民自治日本一」とは、「市民自らが住みよい地域を考え、思いやりと協力の気持ちを持ち、地域や仲間と関わることに「満足」と「幸福感」を日本一実感できる地域」のことです。
生涯学習推進計画学びプランたきざわでは、地域課題や教育課題が解決できる「人・つながり・地域づくり」を通じた「学びにより充実した人生を送ることができるまちたきざわ」の実現を目指しており、教育振興運動の基本理念と相通じるものがあります。
さらに、大学などの高等教育機関や国・県の研究機関、ICT(情報通信技術)関連企業などが集積している滝沢市は、多くの若者と研究者などが集う研究学園都市でもあり、大学と企業、地域、市行政の連携・協働による地域課題や教育課題の解決に着実に成果を挙げています。
目標「明るく、かしこく、たくましい子どもの育成」
子どもと家庭、学校、地域、市行政の5者が連携・協働して「明るく かしこく たくましい子どもの育成」を目指し、滝沢市教育振興運動を推進していきます。
共通テーマ「ふれあいの輪を広げ、思いやりの心を育てよう」
具体的実践内容
早寝、早起き、朝ごはんで元気・体力アップ
自ら考える家庭学習へ
よりよい「情報メディアとの上手な付き合い方」の実践
防災と復興支援に対する意識の共有
学校教育振興協議会の主体的な取り組み
岩手県「地域学校協働活動・教育振興運動」推進5か年プランと生涯学習推進計画学びプランたきざわと連動した地域学校協働活動・教育振興運動に取り組みます。
上記の「共通テーマ」「具体的実践内容」を参考に各学校毎の目標設定、具体的取組内容を検討し、主体的に市教育振興運動の目標の達成を目指す活動を展開します。
▲地域防災力の向上や情報メディアとの上手な付き合い方に関する意識啓発を図ります(写真はイメージ写真です)