滝沢市教育振興運動の展開

 岩手県教育振興運動は、昭和40年に提唱された県独自の教育運動で、令和7年1月には60周年記念大会が開催されました。
 滝沢市教育振興運動は、県方針により教育委員会が主管した時期を経て、滝沢市教育振興運動推進協議会が昭和57年に発足。当初、実践区は各自治会単位で設置され、平成4年度には小学校区単位、平成18年度には中学校区単位に新設。平成30年度には市内全小中学校に「学校の応援団」として学校教育振興協議会を設置。令和4年度からは教育振興運動と学校教育振興協議会の一体的な推進を図り、地域学校協働活動を展開しています。

※詳細は、岩手県生涯学習情報システムまなびねっといわて「いわてが誇る教育振興運動!」(外部リンクのため別タブで開きます)で見ることができます。

令和7年度滝沢市教育振興運動推進協議会総会・研修会について

滝沢市教育振興運動推進協議会(牛抱政行会長)の令和7年度総会・研修会が7月5日、ビッグルーフ滝沢大ホールで行われ125人が参加しました。
研修会では、盛岡教育事務所教務課の神 崇尋(じん たかひろ)主任社会教育主事を講師に迎え、「教育振興運動と学校教育振興協議会の一体的推進について」と題して講演が行われました。
神講師は、「県教育振興運動推進プラン(2024~2028)では、家庭学習と体験活動の充実を全県共通課題として掲げていますが、このことを滝沢市では、かつてより、子どもと家庭、学校、地域、行政の5者が連携・協働しながら取り組まれ、更なる充実が期待されています」と話していました。

滝沢市における社会課題や教育課題

現代社会は、人口減少社会や超スマート社会、予測困難な時代の到来など社会環境の変化と激変する国際情勢に伴い、社会課題や教育課題の多様化・複雑化・複合化が進展しており、国は、学校と地域の連携・協働を通じた「課題解決に挑戦する人づくり」を提唱しています。
特にも、情報メディアとの上手な付き合い方や学力・体力の向上、健康安全の充実、復興教育・防災教育の推進など、生涯にわたって学びを推進していくことは、本市も同様と考えます。そして、滝沢市の次代を担う子どもたちの多くは、仲間や地域への優しさ・思いやりの心と地域貢献意欲も十分に持っており、かつ子どもたちを見守る地域社会も、連携・協働し合いながら温かく支えています。
このような状況を踏まえ、子どもと家庭、学校、地域、市行政の5者が連携・協働した地域学校協働活動・教育振興運動を通じた「明るく かしこく たくましい子どもの育成」を引き続き目指します。

「郷土を愛し未来を切り拓く力に満ちた人づくり」を目指して

平成26年1月1日、「住民自治日本一」を目指して滝沢市が誕生しました。「住民自治日本一」とは、「市民自らが住みよい地域を考え、思いやりと協力の気持ちを持ち、地域や仲間と関わることに「満足」と「幸福感」を日本一実感できる地域のことです。
総合計画教育文化部門計画生涯学習推進計画学びプランたきざわに基づき、市と市教育委員会は、「学びにより充実した人生を送ることができるまち」と「郷土を愛し未来を切り拓く力に満ちた人づくり」の実現を目指しており、これは教育振興運動の基本理念と相通じるものがあります。
さらに、大学などの高等教育機関や国・県の研究機関、ICT(情報通信技術)関連企業などが集積している滝沢市は、多くの若者と研究者などが集う研究学園地域でもあり、大学と企業、地域、市行政の連携・協働による社会課題や教育課題の解決に着実に成果を挙げています。

コミュニティ・スクールがスタートして4年目の実践

中央教育審議会による答申(平成27年12月21日)「新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について」に基づき、文部科学省は地域学校協働活動を提唱。これを受けて市教育委員会は、平成30年度より市内全小中学校に、学校の応援団として「学校教育振興協議会」を設置し、市教育振興運動と連携・協働し地域学校協働活動を展開してきました。これは国が提唱するコミュニティ・スクールと同様の取組と捉えています。
文部科学省が示すコミュニティ・スクールの導入方針を受けて、令和4年度より、従来の学校教育振興協議会に規約制定や予算措置などを行い、教育振興運動とコミュニティ・スクールを一体的に推進する形をとり4年目となります。

目標

明るく、かしこく、たくましい子どもの育成

「明るく かしこく たくましい子どもの育成」をめざし、子ども、家庭、学校、地域、市行政の5者がそれぞれの役割を果たし連携・協働しながら推進していきます。

共通テーマ

ふれあいの輪を広げ、思いやりの心を育てよう

教育振興運動と学校教育振興協議会の一体的な推進

県の教育振興運動が岩手県「教育振興運動推進プラン(2024~2028)が、令和6年度から新たな5か年計画として示されました。市教育振興運動も総合計画教育文化部門計画生涯学習推進計画学びプランたきざわなどと連動して取り組むにあたり、前述の「共通テーマ」をもとに、目標等を設定し、教育振興運動と学校教育振興協議会の一体的な推進を図る中で、「教育活動の支援」「豊かな体験活動の充実」「学校・家庭・地域との連携・協働」を進める応援団としての活動を深め、滝沢市教育振興運動の目標の達成を目指します。

岩手県教育振興運動との連携した取組

  • 家庭学習の充実
  • 体験活動の充実
  • 継続した取組
    ア よりよい「情報メディアとの上手な付き合い方」の実践
    イ 早寝、早起き、朝ごはんで元気・体力アップ
    ウ 防災と復興教育(支援)

令和6年度たきざわ学びフェスタの様子

令和6年度たきざわ学びフェスタが11月30日、ビッグルーフ滝沢で行われ約200人の皆さんが集い学びによる地域づくりと教育課題の解決を目指した教育振興運動への理解を深めました。

同フェスタにおいて、児童・生徒(読書感想文、英語暗唱、わたしの主張)や学校教育振興協議会(鵜飼小学校、一本木中学校)、高校生(盛岡北高等学校)、大学生(岩手県立大学 化粧ボランティアサークル「KIPU*Labo(キプラボ)」)による発表が行われ、来場者から大きな拍手が送られました。