外来生物とは
外来生物とは、もともとその地域に生息していなかった生物が、人間の活動によって他の地域から持ち込まれたものを指します。人為的にその場所に導入された場合も同様です。
この外来生物のうち、本市でも見かける次のものについては、注意が必要です。
ナガミヒナゲシ
ナガミヒナゲシはヨーロッパ地中海沿岸を原産とする一年草で、4月から5月頃にポピーに似たオレンジ色の花を咲かせます。1株に100個程度の果実をつけ、1つの果実に1,600粒程度の種子が入っており、繁殖力が強いことで知られています。
特定外来生物や生態系被害防止外来種等の法律による規制の対象生物ではありませんが、周囲の植物に影響を及ぼすおそれがあります。
また、ナガミヒナゲシの茎や葉には植物毒である「アルカロイド」が含まれています。アルカロイドを含む黄色い汁に触れると、皮膚の弱い人はかぶれやただれを起こす恐れがあります。
ナガミヒナゲシの主な特徴
- 花色:肉色と言われるオレンジ色(淡赤色)
- 花弁:基本的に4枚
- 開花時期:4~5月
- 葉:細かく切れ込みが入る
- 茎:硬い毛が生え、高さが15~60センチメートルくらいになる
- 果実:長さは約2.5センチメートルで、細長い形をしている
- 種子:1つの果実に約1600粒入っており、未熟な種子でも発芽力がある
- 発芽:秋に発芽してロゼット状態で越冬するものと、翌春に発芽するものがある。
駆除にあたっての注意点
服装について
ナガミヒナゲシを、素手で触るとかぶれる恐れがありますので、手袋等をつけて、肌の露出が少ない恰好で除草してください。
駆除について
- 種ができる前(又は、拡散しないよう)に根ごと抜き取ってください。
- ビニール(ごみ)袋に入れ、2、3日天日干しにして枯死させてください。
- ビニール(ごみ)袋を密封したまま、普通ごみとして処分してください。