国登録有形文化財~JR田沢湖線小岩駅本屋~
大正10年(1921年)6月25日に開業した小岩井駅は、築100年を超える木造建築の貴重な鉄道遺産であり、小岩井農場の玄関口として宮沢賢治をはじめ多様な人たちが利用した歴史的背景があります。これらの文化的価値をふまえ、第110回登録有形文化財(建造物)への登録申請を行い、令和7年8月6日に正式に国登録有形文化財(建造物)となりました。

JR田沢湖線小岩井駅活性化事業について
この事業は平成21年度に小岩井自治会より市に要望書が提出され、平成22年度から小岩井自治会(小岩井地域まちづくり委員会)やJR東日本との協議や整備に向けた調査が行われました。その後、JR東日本や地権者の協力を得られることになったことから、平成30年度より事業化され、駅前広場や公衆トイレの整備に着手するものとなりました。また、課題となっていた駅舎の整備についても、国登録有形文化財を目指すことでJR東日本が主体で改修工事を行うこととなりました。
駅前広場整備
令和2年度に広場ロータリーの車道部、令和3年度にロータリー歩道部と駐輪場の整備を行いました。整備前には朝夕の通勤通学時に送迎車と歩行者が交錯して危険な状態でありましたが、整備後は歩車道が分離され、さらに車両防護柵や照明の設置により駅利用者の安全が確保されました。
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整備前 整備後
公衆トイレ整備
駅前広場内にある公衆トイレについては、汲み取り式で老朽化しており、悪臭など周辺に影響を及ぼしておりました。このことからJR東日本から譲渡を受け、市が改築工事を行っています。また、路線バス、タクシー利用者の待合室を併設することにより、地域の公共交通利用者の待合環境が改善されました。
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整備前 整備後
駅舎整備
小岩井駅舎は大正10年に建築以来、国鉄(当時)及びJR東日本が維持管理を行っていましたが、近年は、狭い待合室に加え、築100年以上が経過した駅舎の老朽化が課題となっていました。そこで、歴史的価値を残しつつ、地域住民の交流の場や観光の拠点として活用したいという思いから、国の登録有形文化財の登録を目指し、JR東日本や小岩井農牧の協力のもと、復元改修工事を実施することになりました。復元にあたっては、AIによる復元技術を活用し、過去の駅舎のモノクロ写真を基に建材や色合いを選定したほか、開業当時の雰囲気を再現したデザインが随所に施され、切符売り場はそのまま残すなど大正時代のレトロな空間に仕上がりました。また、小岩井農牧より復元の参考資料や旧国鉄時代に走行していた車両シート(東日本旅客鉄道株式会社提供)をリメイクした待合室用ベンチの他、駅開業と同年代の木材を一部使用した椅子やテーブル、駅名標を提供いただきました。
小岩井駅復元リニューアル記念式典
令和5年12月3日(日) 、小岩井駅完成を記念した小岩井駅復元リニューアル記念式典が開催され、駅名標の除幕やテープカットの他、ふうりん保育園の園児によるふうりん太鼓や、大沢さんさ踊り保存会による演舞が披露されました。
式典の後には、小岩井自治会による豚汁のお振る舞いもあり、会場は駅舎を訪れた人で賑わい、たくさんの笑顔が溢れました。
令和6年度全建賞授賞
これらの一体的な整備事業が評価され、(一社)全日本建設技術協会が主催する令和6年度全建賞(インフラの部)を授賞しました。本市の授賞は、平成28年度の滝沢市交流拠点複合施設整備事業(ビッグルーフ滝沢)以来、2回目となります。同賞は、良質な社会資本整備の推進と建設技術の発展を推進するために昭和28年に創設されたもので、社会経済活動を支える根幹的なインフラ整備や、その時々の国民ニーズに沿った幾多の取り組みが授賞される歴史ある賞です。
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交流の場としての活用
工事終了後には市が管理者となり、清掃などの業務を小岩井自治会に委託しています。小岩井自治会では毎年、ふうりん保育園の園児たちによる植栽や小岩井駅を活用したまつりを企画するなど、地域に根ざした活動を積極的に行い、小岩井駅舎を地域の温かい交流の場にしています。また、さまざまな団体が地域サロンやパン販売、ハンドマッサージ出典などを行い、人々が集う場所としての活用も広がっています。
安全にご利用いただくために
約100人の小岩井地区の小中学生が、毎日の通学でJR田沢湖線(小岩井駅ー大釜駅)を利用しています。令和5年11月にはJR東日本による小岩井自治会への感謝状が贈呈されました。 これは、同自治会が実施してきた駅での子どもたちの見守り活動など、長年にわたる駅利用者のマナー向上などに資する活動が認められたもので、東日本旅客鉄道㈱社長から贈られた大変名誉なものです。また、篠木小学校の児童を対象に、駅ホームでの注意事項、踏切通過体験、切符の買い方体験等を学ぶ場として、JR東日本を主導とした鉄道安全教室を令和5年度から実施しています。
国登録有形文化財「JR田沢湖線小岩井駅本屋」登録記念イベント
国登録有形文化財への登録を記念し、令和7年10月4日(土)に国登録有形文化財登録記念式典と記念イベント「IBCラジオすっぴん土曜日小岩井ウォーク」を開催しました。約100年前、宮沢賢治は大正11年に開業したばかりの小岩井駅(当時の小岩井停車場)を下車し、小岩井農場を訪れたとされています。「春と修羅」長篇詩「小岩井農場」の中で、「つつましく肩をすぼめた停車場」と表現した小岩井駅を出発し、小岩井農場まきば園までの約6kmの道のりを、IBCラジオの中継を入れながら、約110人の参加者がリポーターや小岩井農場のガイドとともに、小岩井駅と宮沢賢治、小岩井農場の歴史を学びながら歩きました。
小岩井駅からの交通機関について
こちらでは、小岩井駅の交通情報についてご案内します。
JR東日本田沢湖線/JR Tazawako Line
令和5年3月17日で窓口営業は終了しました。列車(ワンマン)をご利用の場合は、乗車の際に駅又は電車内にて乗車駅証明書をお取りください。
運行時刻や運賃、運行状況などの詳しい内容については、JR東日本のホームページ、または各駅でご確認ください。
JR東日本HP・小岩井駅時刻表(外部リンクのため別タブで開きます)
路線バス(岩手県交通)/Bus
運行時刻や運賃、運行状況などの詳しい内容については、岩手県交通のホームページにてご確認ください。
タクシー(盛岡地区タクシー協会)/Taxi
電話番号は下記リンク先をご確認ください。運賃、運行状況などの詳しい内容については、各社ホームページ等からご確認ください。
盛岡地区タクシー協会HP(外部リンクのため別タブで開きます)
施設は正しく利用しましょう
小岩井駅は健康増進法の一部改正に伴い、令和元年7月1日から、敷地内全面禁煙となります。
送迎用の駐車場をロータリー内に設置していますが、長時間の使用はご遠慮願います。
また、市では、市内の全ての駅の駅前広場に無料の駐輪場を設置しています。
駅前駐輪場は、どなたでも自由に自転車やバイクなどを駐輪して利用することができますが、ルールを守って正しく利用してください。なお、1回の利用で連続して駐輪することができる期間は、30日以内です。
市条例により、30日を超えて利用しないまま駐輪されている自転車やバイクなどは、放置車両と見なされ、市で撤去、処分する場合がありますので、あらかじめご了承ください。