鵜飼地域ビジョン
※ご注意:この地域ビジョンは、平成17年度作成当時のものです。
目指す地域の姿
チャグチャグ馬コ発祥の地として栄える、住みよく、活気にあふれるまち
鵜飼地域の現況課題
本地域は、岩手山の眺望や田園風景が素晴らしく、役場や公民館、総合公園などの村の公共施設や総合病院があり、住環境が整備された村の中心地域です。
本地名の由来は、元和(西暦1615~23)の頃、南部利直公が鷹狩の際に休憩所を設け池に鵜を飼ったことから起ったとされる、古い歴史のある地域です。また、毎年6月の第2土曜日に蒼前神社を出発地として開催されるチャグチャグ馬コは、文化庁指定の無形民俗文化財であり、県内外から大勢の観光客が訪れ、村観光のシンボルとなっています。
本地域は戦前、戦後と水田、畑を中心とした農業地域でありましたが、昭和40年代後半から滝沢ニュータウンを始め、民間の大規模宅地造成が行われ急激に人口が増加した地域です。しかし、付近に大型店舗がないため、盛岡市内で買い物をしている状況にあります。
このようなことから、商業地域の振興等を図り、にぎわいと活力のあるまちづくりが求められています。
基本方針 1
滝沢村の中心としてふさわしい拠点性を高めよう
土地利用の方向
滝沢村の中心としても潜在的な位置付けの高い、役場を中心とする周辺部に、土地区画整理事業等による計画的な開発を図り、にぎわいと活気のあるまちづくりを進めます。
1 主要地方道盛岡環状線、県道盛岡滝沢線及び村道洞畑鬼越線の改良整備を促進し、円滑な自動車交通を目指します。
【住民協働の視点】(行政主体)
-
(住民が行うこと)
○地域で県道などについて、交通渋滞状況、交通安全上の問題などの情報を提供します。
○村道洞畑鬼越線の拡幅について、道路機能を地域で合意し、他地域と連携しながら取り組みます。 -
(村が行うこと)
○主要地方道盛岡環状線、県道盛岡滝沢線については、現在交差点改良が実施されており、引き続き局部改良等を県に要望します。
○村道洞畑鬼越線の拡幅について、地域とともに取り組みます。
2 消費者ニーズに合った、より魅力ある商店街や共同店舗など商業集積を促進し、地域住民の利便性向上と、にぎわいの創出を図ります。
【住民協働の視点】(住民主体)
-
(住民が行うこと)
○地元商店間で、魅力ある商店街をつくるための組織化を促進します。 -
(村が行うこと)
○商工会と連携し、商店街づくりの研修会など商店主の意識づけを行うとともに、商店主などに対して融資などの助成や商業活動が活性化できる環境づくりを支援します。
基本方針 2
宅地の乱開発を防止し、農地と住宅地の適正な分離、調和が図られた地域にしよう
土地利用の方向
明確な土地利用方針の下に、無秩序な宅地開発を防止し、農地と住宅地の分離を図ります。
1 うるおいある住環境をつくるために、住宅地や道沿い、公園などに緑や花を増やしていきます。
【住民協働の視点】(住民主体)
-
(住民が行うこと)
○地域で話し合い、住宅地内、道路沿い、また近くの公園に花木を植栽する活動を展開します。 -
(村が行うこと)
○植栽する地域に公共用地がある場合は、土地利用上支障のない範囲内で使用について支援します。
2 各戸の生け垣づくり等のルールづくりを行い、岩手山の眺望等良好な自然景観にとけ込むような街並みにしていきます。
【住民協働の視点】(住民主体)
-
(住民が行うこと)
○地域で地域景観の重要性を理解し合い、景観形成の目的、方法、場所を話し合い、住民間でルールをつくり、地域内事業所などにも協力を得て実践します。 -
(村が行うこと)
○地域住民に対して地域景観の形成の啓発や景観形成の制度などの周知を図ります。
3 地域の農地を有効活用するため、住民どうしの交流の場となり、農に親しむことができる市民農園をつくります。
【住民協働の視点】(住民主体)
-
(住民が行うこと)
○農業者や消費者などで推進組織を設置し、農園提供者、農作業指導者などの登録制度を確立し、地域住民、都市住民へ情報提供を行いながら交流を推進します。 -
(村が行うこと)
○農業者へ市民農園の設置のきっかけづくり、農園整備に係る法手続きなどについて支援します。
基本方針 3
チャグチャグ馬コ発祥の地としての知名度を高め、来訪者も楽しめる観光の振興を図ろう
1 「チャグチャグ馬コ」の発祥である蒼前神社をはじめとする地域の史跡や名所などを散策できるルートの整備を図り、地域の歴史資源の有効活用を進めます。
【住民協働の視点】(双方協力)
-
(住民が行うこと)
○活動する組織を設置し、蒼前神社付近の史跡、名所を巡る散策ルートを検討し、周辺に施設を整備し、日常的な管理を行います。 -
(村が行うこと)
○史跡の周辺施設等の整備、安全上の措置、管理について支援します。
2 観光客が楽しめ、地域住民が憩いの場として利用できるように、休憩施設や駐車場等を蒼前神社境内や付近に整備します。また、蒼前神社へのアクセス道路に花を植えるなど「チャグチャグ街道」の整備を図ります。
【住民協働の視点】(住民主導)
-
(住民が行うこと)
○地域で、地域住民の意向を把握しながら、蒼前神社周辺の施設整備やアクセス道路の花木の植栽を企画し、実践し、管理します。 -
(村が行うこと)
○必要な施設整備に対して支援し、また安全面など地域で困難である施設点検、管理を行います。
3 「チャグチャグ馬コ」を継承し滝沢村の文化としてアピールする「チャグチャグ馬コ伝承館」を新設し、特産品の販売や体験農業などとの連携を図ります。
【住民協働の視点】(行政主導)
-
(住民が行うこと)
○チャグチャグ馬コの伝承館について、基本的な計画を住民組織で検討し、企画立案に参画します。 -
(村が行うこと)
○類似の観光展示施設や商業施設等との複合化を含め調査研究していきます。
基本方針 4
岩手山への山並みをのぞむ豊かな風景、諸葛川の水辺空間を活かした、うるおいあるまちをつくろう
1 岩手山を背景にした地域の山林の乱開発を防止し、現在の土採場等の早急な緑化を促進します。
【住民協働の視点】(行政主体)
-
(住民が行うこと)
○地域住民は、土砂流出などの災害状況の情報提供を行います。 -
(村が行うこと)
○県と協力して、開発者に対して緑化、災害防止などの指導を徹底します。
2 諸葛川沿いで散策など地域住民が気軽に利用できるよう、緑地や公園などの整備を進めます。
【住民協働の視点】(住民主導)
-
(住民が行うこと)
○諸葛川周辺をどのようにするか、諸葛川水辺環境再生事業(県事業)に地域として関わりを持ち、意見の反映に努めます。 -
(村が行うこと)
○諸葛川水辺環境再生事業を推進できるように県に協力します。
基本方針 5
地域の憩いの場を確保し、子どもや高齢者が安全で暮らしやすい地域にしていこう
1 袋小路や交差点の混雑を解消し、利便性・安全性の向上のために、地域内生活道路について整備を図り、適正な管理に努めます。
【住民協働の視点】(行政主体)
-
(住民が行うこと)
○地域で県道、村道等の道路環境についての情報提供を行います。 -
(村が行うこと)
○主要地方道盛岡環状線、県道盛岡滝沢線については、現在交差点改良が実施されており、引き続き局部改良等を県に要望します。
2 子どもの遊び場や地域の憩いの場、また避難場所などの公園整備を進めるとともに、地域住民の協力の下に、公園の維持・管理に努めます。
【住民協働の視点】(住民主導)
-
(住民が行うこと)
○地域で地域住民の参画の下に公園施設を整備し、また日常的な公園の管理を行います。 -
(村が行うこと)
○公園施設整備に対して支援し、また安全面など地域で困難である施設点検、管理を行います。
3 子どもや高齢者が一緒に楽しみ、また地域住民が気軽に利用できる「憩いの場」を創出し、地域コミュニティの形成と活性化を図ります。
【住民協働の視点】(住民主体)
-
(住民が行うこと)
○地域で一緒に行う交流行事を企画し、実践します。 -
(村が行うこと)
○学校、集会所、公園等の既存施設が交流の場として活用できるよう施設の充実に努めます。
4 今後一層進展する高齢化社会に向けて、地域で高齢者を支える住民活動を行政と協力して進めます。
【住民協働の視点】(住民主導)
-
(住民が行うこと)
○高齢者をサポートするボランティアを組織化し、高齢者が余暇を楽しむ機会を増大させ、また独居老人宅などの見守り体制をつくります。
○高齢者間でリーダーの発掘やネットワークづくりを行い、高齢者活動の活発化を図ります。 -
(村が行うこと)
○いきいきクラブの実施など高齢者の引きこもりの解消に努めるとともに、筋力強化などの地域の介護予防の指導者を育成します。
5 ごみ出しのルール(分別方法や回収日、リサイクル等)について、住民一人ひとりが守るように、広報や勉強会など啓発を図るとともに、地域住民によるゴミ集積所の清掃等を行い、清潔に保つように努めます。
【住民協働の視点】(住民主導)
-
(住民が行うこと)
○地域で適正なごみの出し方の呼びかけを行います。また、ごみ集積所を設置し、衛生的に管理します。
○ごみ出しルール、ペットマナー等について、家庭内で共通理解を持つようにします。 -
(村が行うこと)
○ごみ出しルール、ペットマナー等について、広報やホームページなどで周知、啓発を行い、開発団地等の新たなごみ集積所の指導を行います。
(このページの内容のお問い合わせ先)
滝沢市役所
市民環境部
|