やさしさに包まれたまち滝沢

令和6年1月1日~市制施行10周年

 

 

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柳沢地域ビジョン

※ご注意:この地域ビジョンは、平成17年度作成当時のものです。

目指す地域の姿

岩手山の麓で人々が集い、ほっとするふるさと森と酪農の柳沢

 

柳沢地域の現況課題

柳沢位置図本地域は、岩手山東南部に位置し、山麓の丘陵地は戦後に開拓され、現在広大な森林を背景に公共牧野や飼料畑が広がり、酪農が盛んな地域です。近年は山麓の自然に魅力を感じた工芸家が移り住み、木工、陶器などの工芸品の生産も行われています。本地域は、岩手山登山口の馬返しがあり、その周辺はキャンプ場が整備され、多くの登山者、ハイカー等に利用されています。

地域で、県道沿線のベニヤマ桜並木や唐松並木、またカタクリ、水芭蕉などの生息地の保全など地域景観の形成に取り組み、住民の憩う場の創出に努めています。

本地域の課題として、地域内を走る県道鵜飼滝沢線は小岩井地区へ抜ける大型車両の通行も多く、歩行者への交通安全対策が必要であり、またごみ不法投棄対策など沿道環境の整備が上げられます。地域活性化の観点から、岩手山の景観を守りながら自然を活用した観光の振興や酪農の生産拡大、企業の立地が必要となっています。

 

基本方針1

地域の歴史や技を伝えながら、住民の結びつきを大切に交流を進め、暮らしやすい地域を築こう

 

1 通学路として利用している道路は、児童生徒などの歩行者の安全性を高めるため、歩道、街灯の設置を促進します。

【住民協働の視点】(双方協力)

  • (住民が行うこと)
    ○地域組織は、児童生徒の通学時に交通安全指導を行うとともに、交通安全上の危険区域を把握し、道路管理者に情報を提供します。
  • (村が行うこと)
    ○県に対して通学路として利用されている県道への歩道、街灯の設置を要望します。

 

2 地域の通勤通学、通院や岩手山登山客の利便性を高めるため、村内や市街地とを結ぶバス路線の充実を図ります。

【住民協働の視点】(双方協力)

  • (住民が行うこと)
    ○地域で、地域住民のバス利用需要やバス交通ニーズを調査するとともに、バス交通の重要性、新たなバスルートの利用の啓発活動を行います。
  • (村が行うこと)
    ○採算性を考慮したバス運行手段を検討し、バス事業者へ路線開設の要望を行います。

 

3 地域外からのごみの不法投棄の監視体制を確立するとともに、県等と協力し、廃バス、廃棄物の放置を抑制し、きれいな地域づくりに努めます。

【住民協働の視点】(双方協力)

  • (住民が行うこと)
    ○地域住民は、村にごみ不法投棄の情報を提供するとともに、廃バス、廃棄物を抑制するよう地域で取り組みます。
  • (村が行うこと)
    ○地域、県と協力して、地域環境や地域景観を損ねる不法な廃棄物の除去に努めます。

 

4 健全な地域環境を阻害する有害図書自動販売機の設置規制の制度化を図り、地域からの排除を進めます。

【住民協働の視点】(住民主体)

  • (住民が行うこと)
    ○地域で、有害図書販売者に対して地域に設置しないよう求めていきます。
  • (村が行うこと)
    ○有害図書の販売に対する規制制度を検討します。

 

5 土地利用の規制等を行い、地域と村が一体となって産業廃棄物処理施設の設置を抑制します。また、既存処理施設等は、ダイオキシン等の有害物質の処理対策を含め地域に影響を及ぼすことがないよう適正な管理を促進します。

【住民協働の視点】(双方協力)

  • (住民が行うこと)
    ○地域住民は、産業廃棄物の処理施設に対する地域への影響について、県、村に情報を提供します。
  • (村が行うこと)
    ○産業廃棄物処理の施設の設置に当たって、地域の意見を把握し、地域住民の生活、生産活動に影響がないよう、保健所等と連携し指導を徹底します。

 

6 大石渡地区に地区集会所の設置を進めます。

【住民協働の視点】(住民主導)

  • (住民が行うこと)
    ○地域で、集会施設の規模、機能などの企画立案から地元負担金徴収、施設建設、管理運営まで一貫して実施します。
  • (村が行うこと)
    ○集会施設の整備、また法手続きなどの事務的な支援を行います。

 

7 地域の農林業を含むさまざまな達人を指導者として、「技」や地域の歴史文化、生活の知恵を子どもたちに伝えていきます。

【住民協働の視点】(住民主導)

  • (住民が行うこと)
    ○小中学校の教育や子供会活動の学習行事の一環として、地域の達人、知識人を招聘し交流します。
  • (村が行うこと)
    ○いきいき人材バンクを充実させ、地域の指導者や一芸に秀でた人を発掘、登録し、活用を図りながら、文化芸能を次世代に伝えていく支援を行います。

 

基本方針2

雄大な岩手山麓の景観や地域の達人など、地域の宝物を活かして、地域住民や来訪者も楽しめる地域にしよう

 

土地利用の方向

岩手山麓に広がる森林の維持保全を図り、公益的機能の強化に努めるとともに、岩手山登山口を人々の交流・憩いの場として整備していきます。

 

1 地域内にある水芭蕉やカタクリ、カラマツ並木、ベニヤマ桜並木など、魅力ある風景や自然の保全と活用を進めます。

【住民協働の視点】(住民主導)

  • (住民が行うこと)
    ○地域住民を組織しながら、貴重な植生群落を保全、維持するように管理するとともに、このような地域資源を活用し、柳沢地域の環境のよさをピーアールします。
  • (村が行うこと)
    ○自然環境保全地域など保全するための法的措置を検討します。

 

2 やまゆりなど四季の花を植栽した散策路の整備など、岩手山麓の自然を活かしたレクリエーションの場をつくります。

【住民協働の視点】(住民主体)

  • (住民が行うこと)
    ○地域で十分に話し合い、地域住民の参画の下に実施し、その後管理体制を確立し、日常的な樹木、散策道の管理を行います。
  • (村が行うこと)
    ○植栽する地域や散策道用地が公共用地の場合は、土地利用上支障のない範囲内において使用について支援します。

 

3 地域活動として行われている山桜の植栽を中心とした「ヤマザクラの里づくり」の一層の促進を図ります。

【住民協働の視点】(住民主体)

  • (住民が行うこと)
    ○地域で、地域住民の参画の下にヤマザクラの植栽を継続し、日常的な樹木の管理を行います。
  • (村が行うこと)
    ○植栽する地域に公共用地がある場合は、土地利用上支障のない範囲内で使用について支援します。

 

4 岩手山麓に広がる豊かな農の風景を活かしていくために、柳沢地域での建築物のデザイン、敷地の緑化や道路沿いなどの「景観づくりのルール」をつくり、地域全体で守っていきます。また、優れた展望景観の保全を図ります。

【住民協働の視点】(住民主体)

  • (住民が行うこと)
    ○地域で地域景観の重要性を理解し合い、景観形成の目的、方法、場所を話し合い、住民間でルールをつくり、地域内事業所などにも協力を得て実践します。
  • (村が行うこと)
    ○地域住民に対して地域景観の形成の啓発や景観形成の制度などの周知を図ります。

 

5 地域で生まれた子どもたちのふるさと意識を育てるための植樹や、来訪者の記念となるような植樹を行います。

【住民協働の視点】(住民主体)

  • (住民が行うこと)
    ○地域で、記念植樹する地域を選定し、管理者と交渉する。植樹する住民を募集し、住民参加の下に植樹を行い、樹木の管理を行います。
  • (村が行うこと)
    ○植栽する地域や散策道用地が公共用地の場合は、土地利用上支障のない範囲内において使用について支援します。

 

6 気軽に工芸を体験できる「工芸館」新設や、牧野を活用し歩くスキーコース、市民農園や体験農業など、人を呼ぶ魅力ある仕掛けをつくります。

【住民協働の視点】(双方協力)

  • (住民が行うこと)
    ○農業者や消費者などで推進組織を設置し、農園提供者、農作業指導者などの登録制度を確立し、地域住民、都市住民へ情報提供を行いながら交流を推進します。
    ○工芸館について、基本的な計画を住民組織で検討し、企画立案に参画します。
  • (村が行うこと)
    ○農業者へ市民農園の設置のきっかけづくり、農園整備に係る法手続きなどについて支援します。
    ○工芸館について類似の観光展示施設や商業施設等との複合化も含め調査研究します。また、牧野等を活用した冬季間の活性化策を検討します。

 

基本方針3

豊かな地域資源の有効活用を図りながら、農業の高度化や観光との連携を進め、地域の産業を活性化しよう

 

土地利用の方向

地域内の乱開発を防止し、農地の集団性を維持するとともに生産基盤の充実を図り、農業生産力の向上に努めます。

 

1 農業団体との連携の下に、家畜糞尿処理施設を整備し、酪農家が一体となり、適正な家畜糞尿処理を進めます。

【住民協働の視点】(住民主導)

  • (住民が行うこと)
    ○畜産農家は堆肥舎等を設置し、家畜廃棄物の堆肥化を推進します。
  • (村が行うこと)
    ○堆肥の活用や流通に関して支援します。

 

2 酪農生産の拡大のため、一層の農地の流動化や地域での農作業の共同化を推進するとともに、経営の合理化を進めます。

【住民協働の視点】(住民主導)

  • (住民が行うこと)
    ○農家は、共同作業グループを組織するとともに、経営能力に見合う農地規模を確保します。
  • (村が行うこと)
    ○農地の貸借制度の啓発、農地の斡旋を行い、流動化を推進します。

 

3 農産物加工品や工芸品等、地域の資源を活かした特産品をつくり、観光・地域産業の活性化を図ります。

【住民協働の視点】(双方協力)

  • (住民が行うこと)
    ○農業者グループで、農業試験研究機関などと連携し、農産物加工品づくりの研究を行います。
  • (村が行うこと)
    ○産業振興イベントを開催し、滝沢村の特産品としてピーアール活動を行います。

 

4 農家同士の連携を強化し、付加価値の高い農産物の生産や消費者への直販等、新しい販売経路の開拓を図り、地区内農業の活性化を図ります。

【住民協働の視点】(住民主体)

  • (住民が行うこと)
    ○地域の農業生産者間で直売する組織を設置し、直売方法、直売場所等を話し合い、農産物直売所を設置します。
  • (村が行うこと)
    ○農産物直売所に関し、消費者への周知、販売者への情報提供を行います。

 

5 県道鵜飼滝沢線沿いを中心に企業誘致を推進し、地域住民の就労の場の確保と地域経済の振興を図ります。

【住民協働の視点】(行政主体)

  • (住民が行うこと)
    ○地域住民や立地企業は、相互に理解する機会を創出し、雇用又は就業などについての情報交換を行います。
  • (村が行うこと)
    ○地域内に工場適地を指定する用地を確保し、企業誘致を推進します。

 


(このページの内容のお問い合わせ先)

滝沢市役所 市民環境部
地域づくり推進課

電話019-656-6506
                 019-656-6514
ファックス 019-684-2158
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